映画の推薦
2020年
「ヒロシマへの誓い -サーロー節子とともに-」(3DAP Japan/「ヒロシマへの誓い」配給委員会)アメリカ
13歳の時に広島で被爆し、カナダ在住の被爆者として、88歳になった今も核兵器廃絶運動を続けるサーロー節子の生き方を追ったドキュメンタリー。生命の尊さを自覚させ、社会的視野を広げて知識・教養を養う作品として、年少者向けおよび保護者向けに推薦いたします。
「ジョゼと虎と魚たち」(松竹=KADOKAWA)日本
趣味の絵と本と想像の中で、自分の世界を生きるジョゼ。幼いころから車椅子の彼女は、ある日、危うく坂道で転げ落ちそうになったところを、大学生の恒夫に助けられる。アニメーション。他者への想像力を醸成し愛情をはぐくむ作品として、年少者向けに推薦いたします。
「普通に死ぬ ~いのちの自立~」(マザーバード/Cinema Sound Works)日本
手作りのグループホームで〈あたり前の暮らし〉を目指す重度障がい児とその家族を追うドキュメンタリー『普通に生きる ~自立を目指して~』の続篇。障がい者とその家族がおかれている環境や問題の理解に資する作品として保護者向けに推薦いたします。
「ヒトラーに盗られたうさぎ」(彩プロ)ドイツ
ユダヤ人の家族はナチスから逃げるため、ベルリンからチューリヒ、パリへと向かうが……。9歳の少女アンナを通して描かれる逃亡と家族の物語。ドラマ。生命の尊さを自覚させ、社会的視野を広げる作品として年少者向けに推薦いたします。
「スペシャルズ! ~政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話~」(ギャガ)フランス
自閉症ケア施設を運営するブリュノと、社会からはじき出されたティーンエイジャーを支援するマリク。2人は協力して、ドロップアウトした若者たちが自閉症の子供たちの世話をできるように訓練をしていたが……。ドラマ。社会的視野を広げ、他者への想像力を醸成し、愛情をはぐくむ作品であり、また、行動規範を身につけ正義感を高める作品として、年少者(中学生以上)向け、保護者向けに推薦いたします。
「さよなら、ティラノ」(Media Castle Corp./東映ビデオ)日本
翼竜プテラノドンの女の子・プノンは、心優しいティラノサウルスのおじさん・ティラノと一緒に旅に出る。アニメーション。生命の尊さを自覚させ、倫理観・正義感を高める。また、他者への想像力を醸成する作品として、年少者向けに推薦いたします。
「プレイモービル マーラとチャーリーの大冒険」(ツイン)フランス=ドイツ合作
プレイモービルの世界で姿を消した弟チャーリーを探すため、姉のマーラは様々なプレイモービル達と知り合い仲間となっていく。アニメーション。姉と弟の絆、仲間との友情をはぐくむ作品として、年少者に向けて推薦いたします。
「子供たちをよろしく」(太秦)日本
中学生の稔は、父・辰郎、義理の母・妙子、そして義理の姉・優樹菜の4人家族。ある日、稔は家の中で、デリヘルの名刺を拾う。ドラマ。子供たちを取り巻く現実を直視し、社会に問題を投げかける作品として、年少者(高校生以上)と保護者・教育者に向けて推薦いたします。
「最高の花婿 アンコール」(セテラ・インターナショナル)フランス
ヴェルヌイユ家の4人の娘たちが結婚した相手は、アラブ人・ユダヤ人・中国人、そしてコートジボワール出身の黒人青年だった。敬虔なカトリック教徒の両親はこれに頭を悩ませ、家族全員の食事会でも人種差別的な言動を繰り返していたが……。多様な人種や文化、宗教が混在するフランス社会を背景に、異文化同士の共存共栄や寛容を描くコメディドラマ。社会的視野を広げ、他者への想像力を醸成する作品として、年少者向け(中学生以上)に推薦いたします。
「恐竜が教えてくれたこと」(彩プロ)オランダ
11歳のサムは、家族旅行で来ているオランダ北部の島で、母は偏頭痛、兄は怪我、父は兄を病院へ、そして一人取り残された。そこで彼は最後に死ぬのは一番若い自分だからと、一人でいる訓練を決意する。ドラマ。生命の尊さを自覚させ、他者への想像力を醸成し愛情をはぐぐむ優れた娯楽作品として、年少者向けに推薦いたします。
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