映画の推薦
2012年
「夏の祈り」(スーパーサウルス)日本
高齢被爆者の日々の営みを通して、原爆によって運命を変えられた人たちの原爆症による苦しみ、哀しみと闘いながら人間の尊厳を訴える姿を映し出したドキュメンタリー映画。被爆から66年、長崎に生きる人々の平和への祈りと若い世代への継承の取り組みを描く。命の尊さを自覚させると共に、知識・教養を養い、社会的視野を広げる作品として主に中学生以上を対象に推薦します。
「だいじょうぶ3組」(東宝)日本
原作者・乙武洋匡が3年間の教員生活を基に書き上げた小説を映画化した作品。元教員・白石の尽力で臨時教員となった障害のある赤尾と様々な悩みを抱えている生徒たちが真剣に向き合い成長していく姿を通して、一つにまとまっていったクラスを真摯に描く感動の学園ヒューマンドラマ。行動規範を身につけ、倫理観・正義感を高めるとともに、愛情をはぐくむ作品として年少者向けに推薦します。
「劇場版東京スカイツリー 世界一のひみつ」(NHKエンタープライズ)日本
世界一の自立式電波塔・東京スカイツリーの完成までの軌跡を追ったドキュメンタリー映画。2羽の守り鳩が工事の様子をわかりやすく解説しながら、日本人が持つ細やかな技術のすごさ等を描いていく。知識・教養を養い、社会的視野を広げ、他者への想像力を醸成する作品として年少者向けに推薦します。
「ファースト・ポジション 夢に向かって踊れ!」(セテラ・インターナショナル)アメリカ
世界最大のバレエコンクール、「ユース・アメリカ・グランプリ」に出場する子供たちに焦点を当てたバレエ・ドキュメンタリー映画。プロのバレエダンサーを目指す若き5人のダンサーが、厳しい練習に耐え、夢に向かって頑張る姿を描いている。芸術への理解と感覚を培い、社会的視野を広げ、他者への想像力を醸成する作品として年少者向けに推薦します。
「The Ladyアウンサンスーチー ひき裂かれた愛」(角川書店)フランス
非暴力を貫いてミャンマーの民主化運動の指導者として活動したアウンサンスーチー女史の実録映画。長きにわたる自宅軟禁生活を強いられた彼女の激動の半生と、孤独な闘いを陰で支え続けた家族の深い愛を描く。命の尊さを自覚させ、愛情をはぐくみ、知識・教養を養うと共に社会的視野を広げる作品として年少者向けに推薦します。
「幸せへのキセキ」(20世紀フォックス映画)アメリカ
最愛の人の死から立ち直るまでの家族の<軌跡>を描いた実話から生まれた<奇跡>の物語。妻を亡くしたベンジャミン・ミーが何の経験も知識もなく閉鎖された動物園の再建に挑み、悲しみを乗り越えていくヒューマンドラマ。命の尊さを自覚させ、愛情をはぐくむとともに社会的視野を広げ、他者への想像力を醸成する作品として年少者向けに推薦します。
「ぼくたちのムッシュ・ラザール」(ニューセレクト)カナダ
自殺した女教師の代理を務めることになったラザールの伝統的な指導方法で、生徒や他の教師たちの心を開かせる感動の物語。カナダの小学校を舞台に、担任教師の突然の死に動揺する生徒達と真摯に向き合うラザールとの心の交流を通し、人生の意味や教育のあり方を描く。命の尊さを自覚させ、愛情をはぐくみ、社会的視野を広げる作品として主に小学生高学年以上を対象に推薦します。
「ももへの手紙」(プロダクション・アイジー)日本
父が娘に遺した1通の手紙から家族の愛の物語が始まるアニメ作品。父を亡くした少女ももが瀬戸内の小さな島で奇妙な妖怪たちとの出会いや島の人々との交流を通し、「ももへ」とだけ記された手紙を巡る父への想いを描いたファンタジー映画。命の尊さを自覚させ、愛情をはぐくむと共に社会的視野を広げ、他者への想像力を醸成する作品として年少者向けに推薦します。
「イルカと少年」(ワーナー・ブラザース映画)アメリカ
フロリダ海岸で救助された尾ひれを失ったイルカ、ウィンターを救った人々と復活を果たしたイルカの実話を基にしたファミリー映画。怪我をしたイルカと助け出した少年の心の交流と、人工尾ひれを開発し、イルカを救おうとする人々の姿を描いた感動の物語。生命の尊さを自覚させ、愛情をはぐくむと共に、知識・教養を養う作品として年少者向けに推薦します。
「わが母の記」(松竹)日本
昭和の文豪・井上靖が家族との実話を基に綴った自伝的小説を映画化した作品。薄れゆく記憶の中で息子への愛を必死に確かめようとする老いた母と、母を理解し受け入れようとする息子の関係を描く。命の尊さを自覚させ、愛情をはぐくみ、社会的視野を広げる作品として高校生以上に推薦します。
「別 離」(マジックアワー)イラン
離婚の危機を迎えたイラン人夫婦の物語。両親をつなぎとめようとする娘や、彼らの問題に巻き込まれていくもう一つの家族の姿を通して、人間の複雑な心理と共に現代の社会問題をも浮き彫りにし、壊れやすい家族の関係を繊細に描いた人間ドラマ。生命の尊さを自覚させ、愛情をはぐくみ、知識・教養を養うと共に、社会的視野を広げる作品として主に中高生向けに推薦します。
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